本学理学研究科 黒岩常祥特任教授がアグリビジネス創出フェア2011に出展しました。アグリビジネス創出フェア2011は、大学等研究機関が出展する国内最大級の農業技術展覧会で、今年は188団体が出展し、研究・技術成果を披露しました。
黒岩常祥特任教授は、ミトコンドリア、葉緑体などの細胞小器官の分裂・増殖の基本機構の解明、真核生物として初めての単細胞紅藻シゾン(Cyanidioschyzon merolae)の100%ゲノム解読、ミトコンドリアと葉緑体の遺伝様式を特徴づける「母性遺伝」の分子機構の解明など、数々の研究業績を重ねてきました。またこれらの研究業績を受けて、2011年10月25日(火)には、文化功労者に選ばれました。
このような研究業績を踏まえ、出展にあたっては、単細胞紅藻シゾンの社会的活用をアピールするのみならず、一般社会におけるゲノム科学の普及、理解の促進に努めました。
(参考)「黒岩常祥特任教授(理学研究科)が文化功労者に選ばれました」(2011.10.26)
日 時 |
2011年11月30日(水)~12月2日(金)9:30~16:30 |
主 催 |
農林水産省 |
場 所 |
幕張メッセ 6ホール(千葉県千葉市美浜区) |
出展者 |
立教大学 理学研究科 黒岩常祥 特任教授 |
出展内容 |
近代基礎生命科学やバイオテクノロジーは極限環境生物の高熱細菌(原核生物)の酵素によって拓かれ、驚異的に発展している。極限生物“シゾン”もまた高温、強酸性の温泉に棲息し、真核生物としてはじめてゲノムが100%解読され、その全RNAや全蛋白質の情報が容易に得られるようになった。これらゲノム科学により今、蛋白質をはじめ分子複合体の構造生物学的解明、高温・酸性・乾燥に強い植物の育成、そして真核細胞の基本機能の解明を基盤に医療、バイオマス利用への道が大きく拓かれようとしている。そのエッセンスを紹介する。 |
黒岩常祥特任教授は、100%ゲノム情報を解読したシゾンの社会的利活用をアピールするとともに、顕微鏡による細胞観察とわかりやすいレクチャーを通じて、ゲノム科学の普及、理解の促進に努めました。
黒岩常祥特任教授は、「極限藻シゾンのゲノムに学ぶ 生命の基本原理の解明から新産業へ」と題して、来場者に向けてプレゼンテーションを行いました。最先端ゲノム科学の研究成果はもちろんのこと、黒岩常祥特任教授の時折のユーモアにより、来場者は最後までプレゼンテーションに惹きつけられていました。
黒岩研究室所属または出身の多くの気鋭の若手研究者が来場者に対し、ゲノム科学のレクチャーを行いました。
11月30日(水)から12月2日(金)まで、企業、研究機関の方から、学生、一般市民の方まで多くの方が、アグリビジネス創出フェア2011に参加くださいました。
アグリビジネス創出フェア2011のホームページはこちらからご参照ください。
【お問合わせ先】
立教大学リサーチ・イニシアティブセンター 広報担当
TEL:03-3985-4608(内線4608) FAX:03-3985-2458
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