2018.12.11
ストレスとサクセスフル・エイジング
―認知症の予防研究をふまえて―
2018年12月4日(火)に池袋キャンパスにて、立教大学研究ブランディング事業「インクルーシブ・アカデミクス-生き物とこころの『健やかさと多様性』に関する包摂的研究」の成果公開プログラムとして、公開講座「ストレスとサクセスフル・エイジング―認知症の予防研究をふまえて―」を開催しました。
講師として、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター・認知症支援推進センター 研究員の宮前史子(みやまえ・ふみこ)氏をお招きし、「認知症を持ちつつも、サクセスフルに生きるには」という視座から、認知症の当事者が提案している“Dementia Friendly”な社会(認知症に優しい社会)について講演を行いました。また、これからの認知症予防として(1)元気なうちから取り組むこと(2)認知症の人に向けたリハビリの考え方(3)希望をもって認知症を生きる、という3つの観点から「認知症とともに希望をもって暮らせる社会」についてお話しいただきました。
本学が取り組む研究ブランディング事業では、ストレスのさまざまな側面を解析し、特にヒト(定型発達者・うつ・自閉症・離婚家族など)を対象として、ストレスがこころと体内で代謝される生体物質に与える影響を多面的にとらえ研究を進めています。認知症の問題も、同様に大切な課題であるとの認識から、ストレスを認知症や健康長寿といった観点から再考し、研究ブランディング事業の後期計画への更なる展開に結びつけようとする試みでもあります。心理学グループの大石幸二教授(現代心理学部心理学科)、生命科学グループの後藤聡教授(理学部生命理学科)より「ストレスと健やかさ」の心理学的研究と生命科学的研究の取り組みや、立教大学研究ブランディング事業の融合学術領域についても紹介しました。
心理学グループの大石教授
生命科学グループの後藤教授
日時 | 2018年12月4日(火)18:30~20:30 |
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場所 | 池袋キャンパス(7号館)1階 7102教室 |
名称 | 立教大学研究ブランディング事業 公開講座 「ストレスとサクセスフル・エイジング―認知症の予防研究をふまえて―」 ~インクルーシブ・アカデミクス-生き物とこころの「健やかさと多様性」に関する包摂的研究~ |
対象者 | セカンドステージ大学受講生、一般 |
講師 |
宮前 史子(みやまえ・ふみこ)氏 (地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター・認知症支援推進センター 研究員) 後藤 聡(本学理学部生命理学科教授) 大石 幸二(本学現代心理学部心理学科教授) |